以前 HHKBのキーマップ変更機能が残念だった #hhkb - 人生シーケンスブレイク と書いたけど、購入に至るまでの高揚感とその後の落差でやや感情的な内容だったので、Dvorakユーザーにとっての要点だけ纏めて整理してみた。
Dvorakユーザーの憂鬱と、ハードウェアリマップへの期待
主にソフトウェアリマップで困ることとして、
- 新しい環境の使い始めにQWERTYになってしまう
- ホストOSではDvorakなのに、仮想OSでQWERTYになってしまうことがある
- リマップ方法によってはリマップが完全でなく、一部でQWERTYになる
- 起動直後のログイン画面とか
- BIOS画面とかセーフティモードとか
- 人のPCを使う際にQWERTYで困る
- 設定を変えるわけにもいかないし
ハードウェアリマップならこれらが解決されるのでHHKB HYBRIDにはものすごい期待があった。
それで、購入後、早速キーマップ変更ツールを使ってみた。
デフォルトのキー配列
ご存知の通りこうなってますと。
Dvorak配列用にキーマップの変更を試みる
Dvorak配列の Z
は右シフトキーの隣。
Z
のリマップを試みると、
嫌な予感のするアラートが出て、そのままOKすると、
↓
キーとして長年利用していたキーが ↓
として利用できなくなる。
どうすることもできない。
他にFnレイヤーにZキーを割り当てたとしても書き換えられてしまう。
つらい。
この制限についてのアナウンス
公式サイト Happy Hacking Keyboard | HHKB HYBRID | PFU には、
※特別な機能を割り当てられた一部のキーを除く。
としか書いておらず、どのキーのことかどうかが分からない。
HHKBキーマップ変更ツールのヘルプには Q
, Z
, X
キーなどはFnキー押下時のリマップができないよと書いてあるけれども、ツールを起動してHHKB HYBRIDをUSB接続しないとヘルプを閲覧できないので実質購入後でないと分からない。
数万円の出費をしてから気付く。
つらい。
妥協案
ハードウェアリマップが現状つらいので、他のアプローチを取らざるを得ない。
妥協案1. ↑
キーの右隣を ↓
とする
- 直感的でなくなる
- カーソルキーの中で最も利用頻度の高い
↓
キーまでの距離が遠くなる - 新しいマッピングに慣れる必要がある
- ソフトウェアリマッピングして利用しているHHKB Classicとカーソルキーの位置が変わってしまう
会社用、自宅用とHHKBを使い分けているので、
ハードウェアリマップできないHHKBとはカーソル配置が変わってしまうことが致命的な為NG
他のキーへの割り当てや、カーソルキー全体をズラすことも考えたけれども、デメリットが多くて辞めた。
妥協案2. ハードウェアリマップを辞めてソフトウェアリマップを使う
ハードウェアリマップによってどの環境でもDvorak配列が利用できると思って買ったDvorakユーザーにとって、ハードウェアリマップできずQWERTYを利用せねばならないのであればHYBRIDを買ったメリットが殆どなくなってしまう。
元々Type-Sを利用していたので、無線になったことぐらいしか恩恵が得られない。
とはいえ、ハードウェアリマップの弊害の方が大きいのでソフトウェアリマップの方がまだデメリットが少ない。
妥協案3. 他のキーボードを使う
結局KINESISキーボードに逆戻りした。
静電容量方式じゃないのが不満だけれども、Dvorak印字モデルが販売されてるぐらいなのでDvorakユーザーにとってとっても使いやすい。
ハードウェアリマップなので接続するだけでどの環境でもDvorakが使える。
PFUへお願い
下記のような対応などで、この問題を解決してくれることを強く希望します。
Q
,Z
,X
キーもFnレイヤーの個別リマップができるようにして欲しい
"ペアリング削除"などの操作に使うキーといえど、別に通常レイヤーとFnレイヤーを同じキー配置でなくてもいいのではとユーザーとしては思います。