急な雨で窓から雨滴が入ってしまう
今の物件に引っ越してから数年経つのだけれども、庇(ひさし)のない窓が一部あり、換気のために窓を開けたまま雨が降ってしまうと雨粒が室内に入ってきてしまい、床が濡れてしまうことがあった。
何年も生活していると、どうしても窓を開けたままなことをうっかり忘れてしまったり、夜間に開けたまま雨が入ってきてしまうことが防ぎきれなかったので、フェイルセーフな形でひさしのない窓も急な雨でも大丈夫にしたかった。
網戸の張り替えで解決できそうなことを知る
インターネットで当初は、窓の上につけられる簡易的な庇などがないか調べていたのだが、どうやらクロスキャビン というものがあることを知った。
suminoe.co.jp
こちらの商品、網戸用ネット として販売されているが、通常の網に比べて網目が1/160と細かく、花粉や粉塵などの侵入を防ぐだけでなく、雨滴も侵入しにくい 特長があるとのこと。
また、既存の網の上から重ねて設置してもOKらしい。
おお、網戸の張り替え で雨の侵入を防げるということは盲点。手軽にできそうなのでやってみることにした。
※ ただし、マンションの場合には網戸は共用部分に該当し、張り替えの場合には管理組合への申請などが必要になるケースがあるとのこと。
クロスキャビンとクロスキャビンVTの違い
いざクロスキャビンを購入してみようと思ったら、クロスキャビンとクロスキャビンVTの2種類 あることが分かった。
むむ、どっちを選べばよいのだ......。と悩んだが、これは分かりやすい比較記事があったのですぐに答えは見つかった。
kenzai-digest.com
(「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の違いは?あなたが選ぶべきなのはどっち? より引用。こちらの記事は非常に分かりやすかったのでぜひ見て欲しい。 )
クロスキャビンの方が網目が細かいので雨を防ぐ効果が高いこと。
網目が大きく、耐久性や視認性も高いクロスキャビンVTもメリットはありそうだが、今回のニーズに合致するのはクロスキャビン だった。
クロスキャビンVTに比べると強度が弱いのが難点だが、そこは既存のネットと重ね張り すれば問題ないのでクロスキャビンを購入することにする。
ちなみに、クロスキャビンのデメリットとして通常の網戸に比べて通気性は下がる というものがある。これは個人的には換気時には他の窓も開放するので問題なしとしている。
クロスキャビンの防滴性能
実際にどれくらい雨を防げるのか調べてみたところ、クロスキャビンを使用しているセイキグループのフィルター網戸に実験ムービーがあった。
(フィルター網戸 | 網戸 | 商品紹介 | セイキグループ より引用)
実験ムービーも見てみたが、動画のシャワー程度ならほとんど雨水を防げる ようだ。
MPGの動画なんて久しぶり再生したぞ。
もちろん、強い雨 の時や、普段の雨でも多少は雨粒が入ってしまうことがあるかも知れないが無対策よりは効果があることが確認できた。
ブラックとホワイト、どちらがよいか
さて、いざクロスキャビンを購入しようと思ったところ、ブラックとホワイト の2色あることが分かった。
見たことがある網戸を思い出してみると確かに黒と白があったようだが... どちらが何に適しているのか、ちゃんと考えたことがなかったのでこちらも調べてみることにした。
www.tokaiopt.jp
(網戸のネットを黒色に替えたら視界がスッキリ! | メゾンde東海の住人| 東海光学株式会社 より引用)
黒
視認性が高い。景色が透けて見える
反面、外からも室内が透けて見えやすい
白
視認性が低い。景色がぼやけて見える
反面、外からも室内が透けて見えにくい
黒の方が中からも外からも透けて見えやすいようだ。
一般的にはマンションは黒。戸建て住宅の1階など外から室内が見えやすい住宅は白が多いとのこと。
結局、今回取り付けようとしている網戸は3階。元々付けてあった網戸の色も黒だったので、ブラックを購入する ことにした。
クロスキャビン単体と、防虫ネットとの併用
このクロスキャビン、フィルター網戸 としてメーカー品があった。
www.seiki.gr.jp
こちらは、クロスキャビン + 普通の網戸のネット(普通の網戸のネットのことを防虫ネット というらしい) の2枚構成で、クロスキャビン単体に比べて強度が高いことを特長として謳っている。
たしかにクロスキャビン単体で片手で持った時の写真を見ると単体では柔らかそうなので、防虫ネットとの併用 の方が良さそうだ。
(「クロスキャビン®」と「クロスキャビン®VT」の違いは?あなたが選ぶべきなのはどっち? より引用)
ただし、 このフィルター網戸はビル・マン ションには取り付けできない とのこと。
単体で張るか・重ねて張るか。業者に依頼するか・自分でやるか悩んでいたが、自分でクロスキャビンを購入して、元々使っている網戸の防虫ネットに重ねて張る ことにする。
購入
Amazon で購入しようと思ったのだが、思ったより高かったので今回は楽天 で購入した。
item.rakuten.co.jp
(余談だが、楽天 のスパム対策に楽天 専用メールアドレス を所有している。メールアドレスを分けてからはたとえスパムが届くようになったとしてもメインのメールアドレスには影響がないので精神衛生上とてもよい。 )
なお、張り替えの際にはローラーやゴム、網ストッパーなどの専用器具も必要になる。
節約するならローラーだけ単体購入して、網ストッパーは洗濯ばさみなどで代用するのも可能とブログなどで見掛けたが、素人がケチって道具だけでチャレンジした結果、時間も掛かり網戸もたわんでしまうのでは本末転倒 なので ↓ の張り替え用品セットを購入した。
結果的にこれは買ってよかった と思っている。
DVDは見ていないけれど同封の網戸の張り替え手順はとても参考になったし、網戸の専用カッターはメッシュの細かいクロスキャビンをカットするのに便利だった。普通のカッターではクロスキャビンを綺麗にカットするのは難しかっただろう。
実際にはる
クロスキャビンと必要な道具が揃った週末に網戸の張り替えをした。
網戸を外したところ
網戸の縁はゴムで抑えられているので、マイナスドライバーで外す。
外したら少しほつれてしまった。これはハサミでカットして少し整えた。
元々ついてあったゴムを外したところ
ジャジャーーン。ここでクロスキャビンの登場。
クロスキャビンくん
購入したクロスキャビンを窓に合わせてカット。
おおよそローラーで窓の溝に押し込んでいくので、少し大きめがよいと言われている。
自分は窓枠と同じぐらいの大きさにカットした。
窓枠に合わせてクロスキャビンをカットしたところ
窓枠に防虫ネットとクロスキャビンを重ねてゴムで固定していく。
専用のストッパーで網を固定しながら押し込んでいった。
やり方は張り替え用品セットについていたペライチのマニュアルを参考にしたが、それだけで全然迷うことなく進められる。
結構楽しい。
クロスキャビン取り付け中
張り始めるのは左上をL字状に付けていく。
張り始め
1/3くらい張ったところ。網戸を張ってる感じがしてますね。
やってる感
張り終わった。
実は一度少したわんだのだが、それはたわんだ箇所のゴムを外して、網を引っ張りながら再度ゴムを押し込んだらすぐに修正できた。
張り終わり
最後に網戸カッターであまった部分の網をカットして完成。
クロスキャビン張り終わりの図
窓にセットしてみた。外の景色は多少見辛くなったが、この窓は換気用途で景色を眺めることは元々なかったので問題なし。
クロスキャビン越しの世界。そろそろ黄昏だ。
換装した感想。
梅雨時前にやろうと急いで張り替えたが、2022年は統計開始以降最速で梅雨が明けてしまい未だに張り替えた効果が発揮されたことがない 。
のだが、実は浴室で張り替え後の網戸をシャワーで試してほとんどの雨は防いでくれそうなことを確認 しているので、万が一の時でも大丈夫という安心感と、窓の桟も汚れにくくなったことに満足している。
実際に屋内に雨滴が入りそうな雨が降ったら性能について加筆してみる予定だが、ぜひこれを読んだ人もクロスキャビンを検討してみて欲しい。